2014年8月9日土曜日

「筋肉式交渉術(機械版)」 第二回『トランスフォーマー/ロストエイジ』

 公開初日の今日、地元の映画館で見てまいりました。というわけで、一応ネタバレ注意です。
 で、まず最初に言っておきますが、

サムは出ません。レノックスさんも出ません。

 ということで、お馴染みのシャイア・ラブーフ語と寒いギャグは聞けません。
※参考

 で、代わりに登場するのは、某狂気のマッドサイエンティストを拗らせたようなガラクタ発明家の父親(マーク・ウォールバーグ)と、エロい娘(ニコラ・ペルツ)。
 さて、察しの良い方は予想出来てますね。はい、親父が娘を守る話です。はい、いつもの展開ですね。
 とはいえ、メインはトランスフォーマーです。ロボットです。彼らの話はプラスアルファと言った感じ。頭空っぽでほげ~っと楽しめるロボバトルに人間というおまけが付属してる感じですね。


 で、まあざっくりあらすじを言っちゃいますと、

 舞台は五年後。オートボットを信用できなくなった人類は、ディセプティコンの破片やら、生け捕りにしたオートボットやら、地下に眠ってた金属製の恐竜からガンダニュウム合金トランスフォーミウムなる金属を発見。そいつを使って人工トランスフォーマーを創りだそうとしていた。
 かたや追い詰められていたオートボット。おんぼろになったオプティマスプライムは、例の親父に助けられる。が、そこにCemetery Windとかいうダッサイ名前の部隊と宇宙賞金稼ぎのトランスフォーマー(ランボルギーニ)が!
 逃げていく中、人間側が創りだしたトランスフォーマーがメガトロンの意志に乗っ取られる!
 しかも、どうやら連中はシードなる生物を強制的に金属生命体化させる爆弾(恐竜はそれで絶滅したっぽい)を手に入れ、ソイツでトランスフォーミウムを量産するつもりでいた! その上メガトロンはそれを奪って人類滅亡を企んでいるらしい。
 わーお、人間側のトランスフォーマーが全部メガトロンに奪われちまったぜ! あとはオートボットを頼るしかないやん!
オートボット「そんなこと言われても、お前らのせいで戦力ないし……」
オプティマス「私にいい考えがある」
 なんかよく分からんが、宇宙船から金属恐竜が出てくるぞ。
 よくわからんけど、取り敢えず敵ぶっ飛ばして、平和は訪れた。メガトロンまだ生きてるけど。

 とまあ、適当ながらこんな感じ。
 あれですね、相変わらず何が起きてるかよくわからんけど、取り敢えず爆発してんだなって感じ。


 で、です。今回のトランスフォーマー、4にあたるのですが、シリーズ通して思うに、こいつは3以上1,2以下かなという感じ。3は後半完全にただのSFパニックものでしたが、今回はまだロボットバトルしてくれましたね。特にハウンドです。ハウンド!
 こいつ、今回オプティマスやビーより活躍してんだろってキャラです。深緑の軍用トラックなんですが、変形すると咥えタバコにドッグタグにヒゲ、そして大量の銃火器という凄い渋いヤツ。しかも、コイツがまたいい味出してるんですね。
 味方のオートボット(クロスヘアーズ)が
「人間助けて俺に何の得があるんだ?」みたいなことを言った時、すかさずハウンドが銃を突きつけ、
「俺に殺されないだけでも得だろう?」
 なんという筋肉式交渉術!
 こんな展開を見れるとは思ってませんでした。しかも、その後のメガトロンに支配された人間側のトランスフォーマーとの戦いで、またコイツがいい味出すんですよ。脇役が輝いているのは、いいですね。
 一方、オプティマスさんは「顔を剥いでやる!」どころか、「殺してやる(I'll kill you!)」とか言っちゃう始末でしたが。


 本作は賛否両論あるらしく、飲み物を飲むシーンは特に色々言われているらしいですね。戦闘シーンの直後にグビッと一杯。あとは、屋上で牛乳をごくごく。
 中国から金もらってるから云々みたいな意見も散見しますが、いや、言うほどでも無いだろって感じ。むしろ私としては、レノックスさんどこ行ったんだよと小一時間マイケル・ベイを問い質したいところ。なんだよ、墓場の風って。
 とはいうものの、車を撮らせたらマイケル・ベイの右に出るものはいない、というのはまだ言えてるような気もします。カーチェイスシーンは結構良かったですね。
 

というわけで、『トランスフォーマー ロストエイジ』、男臭いオートボットが見たいなら、ぜひ劇場へ。

2014年8月6日水曜日

第一回 ホワイトハウス・ダウン

 機乃遥による映画レビューブログ、なんてものを前々からやりたいと思っていた。自分の趣味趣向を言葉にしていくというのは案外むずかしい物で、小説家になろうの活動報告でたまーにやっていたのだが、それも何だかうまくいかないもので。
 やってみたい、という大きな思いは、おそらく私の好きな作家、伊藤計劃が映画のレビューブログをやっていたこともあげられるだろう。で、なんで急にこんなことやり始めてんだ、というと、夏休みが暇だってこと。(その割に原稿がめちゃくちゃ溜まってるんですがね)あと、創作の方が行き詰まっているってこともありますね。
 そこで、とりあえず自分の考えも言葉に書き表して見よう、というなんとも突発的な企画。


 して、このブログでお初にお目にかかる方もいるかもしれんということで、軽く自己紹介を。
 機乃遥、17歳と20ヶ月(2014年8月現在)。SF作家志望のクソ大学生です。小説家になろうの方でちまちま小説をうpしてますが、最近行き詰まってる感じがありまして。よろしければそちらの方も。
小説家になろうのマイページ


 てなわけで、ツイッターではトランスフォーマー見てからにしようとか言ってたんですが、突発的に始めちゃいます。
 第一回は、ホワイトハウス・ダウン。これ、DVDでレンタルして見てきたやつですねw
 初めに言っておきますと、私はいわゆるアクション映画が大好きです。もう、アホみたいなアクション映画が大好きです。馬鹿じゃねえのって思うようなアクション映画が大ッ好きです。そんな私のツボに入った一作。
 前述どおり、私はアホみたいなアクション映画が大好き。で、こちらの映画もまさにその部類。監督のローランド・エメリッヒは、インデペンデンス・デイとか、デイ・アフター・トゥモローで有名ですね。え? マグロを食べるゴジラ? 何のことですか?
 さて、率直にいってこの映画、ダイ・ハードです。ダイハード・ラストデイを借りるぐらいなら、こちらをおすすめします。

 ざっくりあらすじを説明しますと、もうこれアクション映画の王道なんですが、

たまたまテロリスト襲撃の現場に居合わせた主人公が、たまたま一緒にいた娘をさらわれ、娘を救出にいく(ついでに大統領も)

 という実に素晴らしいストーリー。セガール映画とか見てると、もう見飽きたパターンですね。
 しかし、この王道こそがいいんですね。密室で敵と戦うのなんて、まさしくダイ・ハードを彷彿とさせます。
 そんなアクション映画の王道をやってくれているのが、非常に嬉しい作品。

 次に、なんで私がこの映画を推しているのか。それは、

ホワイトハウスっぽい要素ちゃんと出してるじゃん

 ということ。いや、ホワイトハウスで戦ってんだから当たり前だろって思うかもしれませんが、大統領専用車を使ってのホワイトハウス内でのカーチェイスとか、他にどの映画で見れるんだよ! と言いたくなる。防弾ガラスで機関銃に撃たれてもヘッチャラな車が、ホワイトハウス内をぐーるぐーる。すっごいアホですけど、すっごい楽しそうじゃないですか! しかも要所要所でジョークをいれてくるのが憎いですね。ただ爆発やアクションだけでなく、普通に笑える映画としても面白いです。

 そして、大統領と主人公のコンビがまたいいんですね。いわゆるウィットの効いた会話というやつ。いちいちジョークを挟むのがいいんですね。
 こういうコンビものってのは、二人の会話が面白いことが重要なんですね。リーサルウェポン然り、バッドボーイズ然り。
 そんなアクション映画の美味しい所をうまく押さえた作品だと思います。


 さて、突発的にやったためか、微妙なレビューだなおい。
 というわけで、次回はトランスフォーマー ロストエイジ&オール・ユー・ニード・イズ・キルの予定です。適当に付き合ってくれれば嬉しい限り。