と、予告を見た方はわかると思いますが(一応下にご用意)、脳の機能をフルに使えるようになった女性「ルーシー」の活躍を描く作品。
なのですが、なんというか、能力を得る過程がですねぇ……はい。
というわけで、ざっくり説明。
舞台は、拳銃持って病院に押し入っても何も言われないのに、死にかけの末期がん患者を殺したら咎められる国、中国。あとフランスとか。
主人公のルーシーは、中国語も話せないのに中国に住んでるよくわからない女性。どうやら頭が足りてない。そんな彼女はある日、一週間前に知り合ったばかりの男に運び屋の仕事を頼まれる。いやいや引き受けたら、あれよあれよという間に今度は中国マフィアの運び屋に。どうにも彼らはルーシーの腹部に新種の麻薬を入れたらしい。で、ルーシー他、腹部に薬の袋を入れられた者達は、各々の母国に戻ることになった。……なったんだが、ルーシーだけは何故だか中国人にレイプされかけて、そのせいで腹の中で麻薬が溢れてハイになっちゃった!
そしたら、なぜなぜどうして? 脳の機能が20%以上使えるように! 一瞬で中国語も理解するし、脳の機能に関する論文を数分で読破。教授(モーガン・フリーマン)に直接電話したり、電波操って謎ハッキングを始める始末。あのルーシーちゃんが、この世の全てを理解できるように!
そんなルーシーは、最終的に脳の機能を100%使えるようになりました。でも、その体は長く持ちません。よって、大学のコンピュータを元に新しくスパコンを作って、USBメモリに全ての知識をぶち込みましたとさ。やったね! これで人類は、進化へとまた進みました!
いや、次世代コンピュータとはいえ、脳データ全部が外部記憶装置に入るのかよ!?
私が思うに、こういう阿呆みたいな設定の作品というのは、二つに分けられます。一つは、
阿呆な設定へのツッコミを黙らせるほどの格好良さ、熱い物語、演出などなどを持った『素晴らしく阿呆』な作品。
で、二つ目が
阿呆な設定をそのまんま見せ続けて、視聴者を(ある意味で)黙らせる作品。
の両極端だと思ってます。
前者は、私が思うところでは『男たちの挽歌シリーズ』とか、『パシフィック・リム』とか。設定無茶苦茶だけど、カッコイイからどうでもいいよな! って言える作品。
『LUCY/ルーシー』は、少なくとも前者にはなれなかった気がします。アクションが派手なわけでもなく、斬新なわけでもなく。ちょいと指振ったら敵がすっ飛んだりなんなりする程度。カーアクションシーンも、TAXIやトランスポーターほどの派手さはありません。
期待してたのと違う、という意見があるのは、確かに言えてますね。可もなく不可もなく。
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