で、まず最初に言っておきますが、
サムは出ません。レノックスさんも出ません。
ということで、お馴染みのシャイア・ラブーフ語と寒いギャグは聞けません。
※参考
で、代わりに登場するのは、某狂気のマッドサイエンティストを拗らせたようなガラクタ発明家の父親(マーク・ウォールバーグ)と、エロい娘(ニコラ・ペルツ)。
さて、察しの良い方は予想出来てますね。はい、親父が娘を守る話です。はい、いつもの展開ですね。
とはいえ、メインはトランスフォーマーです。ロボットです。彼らの話はプラスアルファと言った感じ。頭空っぽでほげ~っと楽しめるロボバトルに人間というおまけが付属してる感じですね。
で、まあざっくりあらすじを言っちゃいますと、
舞台は五年後。オートボットを信用できなくなった人類は、ディセプティコンの破片やら、生け捕りにしたオートボットやら、地下に眠ってた金属製の恐竜からガンダニュウム合金トランスフォーミウムなる金属を発見。そいつを使って人工トランスフォーマーを創りだそうとしていた。
かたや追い詰められていたオートボット。おんぼろになったオプティマスプライムは、例の親父に助けられる。が、そこにCemetery Windとかいうダッサイ名前の部隊と宇宙賞金稼ぎのトランスフォーマー(ランボルギーニ)が!
逃げていく中、人間側が創りだしたトランスフォーマーがメガトロンの意志に乗っ取られる!
しかも、どうやら連中はシードなる生物を強制的に金属生命体化させる爆弾(恐竜はそれで絶滅したっぽい)を手に入れ、ソイツでトランスフォーミウムを量産するつもりでいた! その上メガトロンはそれを奪って人類滅亡を企んでいるらしい。
わーお、人間側のトランスフォーマーが全部メガトロンに奪われちまったぜ! あとはオートボットを頼るしかないやん!
オートボット「そんなこと言われても、お前らのせいで戦力ないし……」
オプティマス「私にいい考えがある」
なんかよく分からんが、宇宙船から金属恐竜が出てくるぞ。
よくわからんけど、取り敢えず敵ぶっ飛ばして、平和は訪れた。メガトロンまだ生きてるけど。
とまあ、適当ながらこんな感じ。
あれですね、相変わらず何が起きてるかよくわからんけど、取り敢えず爆発してんだなって感じ。
で、です。今回のトランスフォーマー、4にあたるのですが、シリーズ通して思うに、こいつは3以上1,2以下かなという感じ。3は後半完全にただのSFパニックものでしたが、今回はまだロボットバトルしてくれましたね。特にハウンドです。ハウンド!
こいつ、今回オプティマスやビーより活躍してんだろってキャラです。深緑の軍用トラックなんですが、変形すると咥えタバコにドッグタグにヒゲ、そして大量の銃火器という凄い渋いヤツ。しかも、コイツがまたいい味出してるんですね。
味方のオートボット(クロスヘアーズ)が
「人間助けて俺に何の得があるんだ?」みたいなことを言った時、すかさずハウンドが銃を突きつけ、
「俺に殺されないだけでも得だろう?」
なんという筋肉式交渉術!
こんな展開を見れるとは思ってませんでした。しかも、その後のメガトロンに支配された人間側のトランスフォーマーとの戦いで、またコイツがいい味出すんですよ。脇役が輝いているのは、いいですね。
一方、オプティマスさんは「顔を剥いでやる!」どころか、「殺してやる(I'll kill you!)」とか言っちゃう始末でしたが。
本作は賛否両論あるらしく、飲み物を飲むシーンは特に色々言われているらしいですね。戦闘シーンの直後にグビッと一杯。あとは、屋上で牛乳をごくごく。
中国から金もらってるから云々みたいな意見も散見しますが、いや、言うほどでも無いだろって感じ。むしろ私としては、レノックスさんどこ行ったんだよと小一時間マイケル・ベイを問い質したいところ。なんだよ、墓場の風って。
とはいうものの、車を撮らせたらマイケル・ベイの右に出るものはいない、というのはまだ言えてるような気もします。カーチェイスシーンは結構良かったですね。
というわけで、『トランスフォーマー ロストエイジ』、男臭いオートボットが見たいなら、ぜひ劇場へ。